2月28日から3月5日、関西福祉大学フィリピン・スタディツアーを初開催しました。NPOみちてるが依頼されて開催するスタディツアーは、参加者一人一人に実際に体験(チャレンジ)してもらうことで、通常の海外旅行や他団体のツアーでは得られない、NPOみちてるにしかできないツアーにしたいとの願いから参加者にはできるかぎり参加・体験してもらうチャレンジ(企画)を用意し、特別なスタディツアーになるよう企画しています。
参加者は、大学生6人、職員及び講師2人併せて8人でした。ツアーへは、当法人常任理事が日本サイドのコーディネーターとして同行し、初日は、午後に関西空港を出発しマニラに無事到着。その後、フィリピンサイドのコーディネーター・渡辺尚美氏と合流し、参加者は初めて見る・食べるフィリピン料理を夜食に、空港からレストランまでの町並みを見て感じた感想や明日からのツアーへの期待を共有するいい時間を過ごしました。
[2日目]
2日目は、まず自己紹介をし、オリエンテーションとして渡辺氏からフィリピンの現状について聞かせてもらった後、マニラ最大の市場であるディビソリアへチャレンジ①としてフィリピンの乗り合いバスともいえるジプニーを乗り継いで移動し現地の庶民の足を体験しました。次に、チャレンジ②としてグループに分かれて英語を駆使し、フードコートでそれぞれに注文し昼食、そしてその後は、チャレンジ③として4日目に訪問する団体KSK(Kabataang Sambayanang kristiyano)での企画のために、2グループでどれだけ値切って予算内でサンダルをKSKの人数分購入できるかというチャレンジを行いました。この市場は元々値段設定も卸値価格のため値引きが厳しい中、学生たちは一生懸命英語や身振り手振りでなんとか意思疎通をし、外国人という特性を生かして2グループとも1足100ペソ(約260円)まで値切り、チャレンジに取り組みました。次に、チャレンジ④として、タクシー配車アプリ(Grab)を使用して、現在地までタクシーを呼び、呼んだタクシーに乗車し、ホテルへ無事に帰れるか?というチャレンジを行い、日本でも経験のない初めての体験をしました。





[3日目]
3日目は、かつてのスモーキーマウンテンのふもとに建てられたSRDコンコウキョウセンター(保育園)を訪問し、支援地域を見学しました。まずチャレンジ⑤SRDコンコウキョウセンターで、子ども達と折り紙やパズル、絵本を英語での読み聞かせなどをして交流したのち、午後からはチャレンジ⑥SRDコンコウキョウセンターに通っている子どもの家を3軒訪問し、それぞれの暮らしぶりについてインタビューしました。


[4日目]
4日目は、スモーキーマウンテンの貧困家庭の子供たちを支援している団体KSKを訪問し、チャレンジ⑦先日市場で購入したサンダルのエピソード等をグループ毎に英語を使って紹介し、KSKのメンバーと交流しました。その後、チャレンジ⑧KSKの案内でスモーキーマウンテンに実際に登り、そこで暮らす家族を訪ね、生活の苦労などを聞き、質問などインタビューをさせてもらいました。


[5日目]
5日目は、フィリピンで最も近代的なマカティ地区に行き、歴史博物館で侵略と独立の歴史を学んだ後、チャレンジ⑨フードコートで今回は個人で好きな物を購入して昼食にしました。午後からは、外貨獲得のため開発が進められているエリアに出来たOKADA MANILAという巨大エンターテインメント型リゾートホテルを見学し、貧富の格差を実感して、スタディツアーを締めくくりました。


[参加者の感想]
「観光では絶対に経験できない体験をすることができ、テレビやスマホなどの画面上からでは感じることができないものを感じることが出来ました。「やらぬ後悔より、やる後悔」という言葉がありますが、コロナで制限をかけられ続けた3年間、私たちはその「やる後悔」、挑戦することさえもできませんでした。でも、その分、チャンスを逃したら次はいつそのチャンスが巡ってくるか分からないということも学べたと思っています。そのため、私は今回のフィリピンスタディツアーに迷うことなく参加しました。だからこそ見ている景色を絶対に見逃さないように6日間過ごしました。このような素晴らしい機会をつくってくださり本当にありがとうございました。この経験は私にとって財産になると確信しています。」
「フィリピンで過ごした6日間は新たな発見ばかりで、非常に充実した日々でした。貴重な体験をさせていただいて学んだことや感じたことがたくさんあります。貧しい生活を送っている人々も毎日を楽しみ、前向きに生活をしているように感じました。マイナスな印象を抱いていた私は現地の方々に非常に失礼だと思いました。実際に自分自身の肌で感じたからこそ生まれた感情なのではないかと思います。また、私たちの普段の生活があたりまえではないということを実感させられました。蛇口をひねって出てくる水が飲める。道路がきちんと舗装されており、安全に歩くことができる。明るく整った場所で安心して寝ることができる。私たち日本の生活があたりまえではないということを強く感じずにはいられませんでした。私たちが訪れたトンド地区やディビソリアという市場は、日本人が歩くと8割は何かに巻き込まれるということを知って驚きました。私たちはコーディネーターの方々のおかげで安全に歩くことができ、いろいろな体験ができました。何もなく安心して暮らせていることに感謝の気持ちを常に持って生活させてもらわなければならないということを強く感じ、あたりまえだと思っていることに感謝の思いをもつことが大切だということを勉強させられました。フィリピンでの6日間で多くのことを学び、感じることができました。「また行きたい」という想いと共に、フィリピンのために、フィリピンの子どもたちのために何か力になりたいという強い気持ちが芽生えました。今の私にできることは限られているのかもしれない。まずは卒業後、体育教師となって今回学んだことを子どもたちに伝えていき、そして身近にできることから始め、微力ながらもフィリンピンのためになるようなことをしていきたいです。最後に、このような素晴らしいツアーを計画してくださった方、このツアーを通して出会うことができた全ての方々へ感謝いたします。」
「フィリピンスタディツアーに参加できてとても良かったです。2023年がはじまってから間違いなく1番濃く、あっという間の6日間でした。私がフィリピンに行った感想は、街並みや文化の違いにもとても刺激を受けましたが、何よりも子どもたちのキラキラした目が印象に残っています。フィリピンでは、経済的な問題で学校に行けなかったり、進学するために勉強を頑張ったりといろいろな問題を抱えながら生活していると聞きました。そんな環境の中でも看護師や警察官になりたいという夢を持ち、日々の勉強を頑張っていると聞き、とても感動しました。ストリートバスケをしている子供たちもとても楽しそうに遊んでいてその姿を見るだけで何か力を貰い、自分ももっと頑張らないといけないと思いました。国が違えば文化や環境も全て異なり、日本での当たり前は全然通用しないことを改めて感じることができました。というか、当たり前や普通という言葉自体が曖昧で都合の良い言葉だと思いました。なので今回フィリピンに行けてとてもいい経験ができたと思うし、他の国にも行ってみたいと思いました。最後に、今回このメンバーで行けてとても良かったし、いい思い出がたくさんできました。大学からの支援もしてくださり、普段の観光では行けないところにも行けていろいろな発見ができました。本当に6日間ありがとうございました。」
